場所;クリエイトホール 10F 第2学習室
受講者 ; 6名
講座内容
iPhoneで読み上げ
iPhoneで音声入力
Line で音声→テキスト
ボランティア講習会の紹介
9月15日クリエイトホールにて体験型ICTセミナーiPhone iPadの新技術を体験しようという企画がDSSの主導のもとで行われました。内容は盛りだくさんですべてをお伝えすることは出来ないので一部を紹介します。全体は4部に分かれ、前半の講師をYTさん、後半はYOさんが務められました。その後YTさんでDSSの紹介、最後にDSSのサポーターと受講者で自由に話し合ってもらいました。
前半のお話
「iPad iPhone」と私たちの関係を考えるとともに、身障者の生活にとって「iPad iPhone」はどんな役割かを考えることから始めました。「公正さ」を理解するという考えを中心に据え、「何に困っているのか?」「何を求めているのか?」「何があれば良いのか?」という視点に立ち「同じスタートラインに立つ」ために「平等」でなく「公平」でなくてはいけないという考えに至りました。そのためには、ICT支援機器を活用することが必要であり私たちDSSはそのお手伝いをしています。
障害者がどのようにして情報を得ているかというと、マスコミや身近な人から得ているのが大きいです。電子機器から情報を得ている人はまだ少数派です。また、何らかの障害で読書に不自由している人は1000万人もいます。
障害を乗り越えるために支援ツールが多数紹介されましたが、4つの要となるスライドを挙げておきます。


その1 その2


その3 その4
支援技術その1 スマホで画面の項目を読み上げさせる。
支援技術その2 スマホやタブレットで電子書籍を読み上げさせる。
支援技術その3 各国言語を翻訳して音声で読み上げる
支援技術その4 Google ドキュメントを使いiPhoneで音声入力する
後半のお話
● 聴覚障害者とは聴覚に障害があり聞こえが不自由なこと障害の程度は医学的な
聴力測定による。
◆ 聴覚レベル70dB以上で身体障害者手帳が交付、手帳候補者は全国で約36万人。
◆ 聴覚レベル70dB未満の軽・中等度の難聴者や高齢者は約800万人(総人口の5%)。
◆ ろう者:音声言語を習得する前に視聴した人。
手話(自然語に近い日本手話)を母国とする方が多い。
◆ 中途視聴者:音声言語を習得後に視聴した方。
ほとんどの方は話すことができる。
日本語に対応した手話を習得した方もある。
◆ 難聴者:聞こえにくいけれどまだ聴力が残っている方。
◆ 中途失聴・難聴者; 中途失聴者の大部分が難聴者のため連結して呼ばれることもある。
◆ 高齢難聴者:老人性難聴とも言う。聴力が100dB以上でも通常は「ろう者」とは言わない。
◆ どんなことにお困りですか?
1.鉄道の車内のアナウンス
2.エレベーターの非常通報ボタン
3.110番 119番の緊急ダイヤル
4.災害時の避難所や町内アナウンス
5.マスクで口の形が見えない
6.クレジットカードの紛失の連絡
7.職場での会議など大人数の会議
8.話せる=聞こえる勘違い
9.病院の待合室での呼び出し
10.ドライブスルーでの注文
ここでも支援のツール、使い方が多数紹介されましたが、LINEの応用例をスライドで紹介します。


●話言葉でのコミニュケーションが苦手な方々
・自閉症発達障害
・高次脳機能障害に伴う失語症
・筋肉の萎縮をきたす疾患(ALSなど)
・認知症など
◆ 携帯情報端末以前のAAC(補助代替えコミニュケーション)
・絵カード:カード作成が難しい、必要な時に取り出せない
・VOAC機器:事前準備に手間がかかる、会話補助が必要な時に持ち出せない
「iPad iPhone」を利用した場合の改善されたAACの事例をスライドから2枚紹介します。


(このブログの内容はすべてYT氏、YO氏のセミナー用スライドから転用しました)
(記録:ET)