2018年09月21日

体験型ICTセミナーinクリエイトホール

日時;平成30年9月15日(土)10時から12時
場所;クリエイトホール 10F 第2学習室
受講者 ; 6名
講座内容
 iPhoneで読み上げ
 iPhoneで音声入力
 Line で音声→テキスト
 ボランティア講習会の紹介

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 9月15日クリエイトホールにて体験型ICTセミナーiPhone iPadの新技術を体験しようという企画がDSSの主導のもとで行われました。内容は盛りだくさんですべてをお伝えすることは出来ないので一部を紹介します。全体は4部に分かれ、前半の講師をYTさん、後半はYOさんが務められました。その後YTさんでDSSの紹介、最後にDSSのサポーターと受講者で自由に話し合ってもらいました。

 前半のお話
 「iPad iPhone」と私たちの関係を考えるとともに、身障者の生活にとって「iPad iPhone」はどんな役割かを考えることから始めました。「公正さ」を理解するという考えを中心に据え、「何に困っているのか?」「何を求めているのか?」「何があれば良いのか?」という視点に立ち「同じスタートラインに立つ」ために「平等」でなく「公平」でなくてはいけないという考えに至りました。そのためには、ICT支援機器を活用することが必要であり私たちDSSはそのお手伝いをしています。
 障害者がどのようにして情報を得ているかというと、マスコミや身近な人から得ているのが大きいです。電子機器から情報を得ている人はまだ少数派です。また、何らかの障害で読書に不自由している人は1000万人もいます。
 障害を乗り越えるために支援ツールが多数紹介されましたが、4つの要となるスライドを挙げておきます。

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           その1               その2
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           その3               その4
支援技術その1 スマホで画面の項目を読み上げさせる。
支援技術その2 スマホやタブレットで電子書籍を読み上げさせる。
支援技術その3 各国言語を翻訳して音声で読み上げる
支援技術その4 Google ドキュメントを使いiPhoneで音声入力する


後半のお話
● 聴覚障害者とは聴覚に障害があり聞こえが不自由なこと障害の程度は医学的な
  聴力測定による。
 ◆ 聴覚レベル70dB以上で身体障害者手帳が交付、手帳候補者は全国で約36万人。
 ◆ 聴覚レベル70dB未満の軽・中等度の難聴者や高齢者は約800万人(総人口の5%)。
 ◆ ろう者:音声言語を習得する前に視聴した人。
   手話(自然語に近い日本手話)を母国とする方が多い。
 ◆ 中途視聴者:音声言語を習得後に視聴した方。
   ほとんどの方は話すことができる。
   日本語に対応した手話を習得した方もある。
 ◆ 難聴者:聞こえにくいけれどまだ聴力が残っている方。
 ◆ 中途失聴・難聴者; 中途失聴者の大部分が難聴者のため連結して呼ばれることもある。
 ◆ 高齢難聴者:老人性難聴とも言う。聴力が100dB以上でも通常は「ろう者」とは言わない。
 ◆ どんなことにお困りですか?
   1.鉄道の車内のアナウンス
   2.エレベーターの非常通報ボタン
   3.110番 119番の緊急ダイヤル
   4.災害時の避難所や町内アナウンス
   5.マスクで口の形が見えない
   6.クレジットカードの紛失の連絡
   7.職場での会議など大人数の会議
   8.話せる=聞こえる勘違い
   9.病院の待合室での呼び出し
   10.ドライブスルーでの注文
ここでも支援のツール、使い方が多数紹介されましたが、LINEの応用例をスライドで紹介します。

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●話言葉でのコミニュケーションが苦手な方々
 ・自閉症発達障害
 ・高次脳機能障害に伴う失語症
 ・筋肉の萎縮をきたす疾患(ALSなど)
 ・認知症など
 ◆ 携帯情報端末以前のAAC(補助代替えコミニュケーション)
 ・絵カード:カード作成が難しい、必要な時に取り出せない
 ・VOAC機器:事前準備に手間がかかる、会話補助が必要な時に持ち出せない

「iPad iPhone」を利用した場合の改善されたAACの事例をスライドから2枚紹介します。
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(このブログの内容はすべてYT氏、YO氏のセミナー用スライドから転用しました)

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posted by dss at 11:26| Comment(5) | ボランティア活動

2018年09月14日

PCステップアップ講習会(Excelコース)4日目

日時;平成30年9月9日(日)13時30分から15時30分
場所;八王子市心身障害者福祉センター 訓練室
受講者 ; 6名
学習内容
 前回の復習
 小遣い帳の作成
  (前準備)日付データを書式設定により、曜日で表示する方法の説明。
  新規ファイルを開き、1行目の項目(日付、曜日、支出品目、支出明細、
  支出金額、収入明細、収入金額)を入力。
  2行目データを入力しながら書式設定、入力規則。
  テーブル作成、残高の自動計算、SUMIFによる計算、円グラフ作成。

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 EXCEL講習会4日目です。使う部屋が訓練室に変わってしまい、スペースが半分になってしまいました。受講生とサポータでいっぱいになってしまい、ほかの人の机は用意できませんでした。狭いのは不便ですが、その分説明用のテレビが近くになり細かい式も見えるので、今まで不自由していた方は喜んでいました。
 今回の主題は「小遣い帳の作成」です。項目の設定からはじめます。

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      (1)           (2)           (3)
 (1)は日付の設定・・・書式設定 日付 3月14日
 (2)は曜日設定・・・書式設定、ユーザー定義 aaa
 (3)は支出項目・・・入力規則、リストで設定

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      (4)           (5)           (6)
 (4)支出明細で、入力規則で日本語入力を”オン“
 (5)1行目項目と2行目のデータを入れてから、「テーブルとして書式設定」
 (6)は残高計算=K2-SUM(テーブル1[支出金額])+SUM(テーブル1[収入金額])K2-SUM 

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      (7)           (8)           (9)
 (7)は項目別集計SUMIFを使う
 (8)グラフ・・・好きなグラフを選ぶ
 (9)残高欄に「条件付書式を設定」で、1000円以下になるとセルが黄色になるようにする
 最後に「テーブル」においては絶対参照は必要ないと講師の言葉に、何々参照の理解に躍起になっていた生徒さんにはとってはどんでん返しの結論だったかもしれません。それだけ「テーブル」は魅力あるツールと感じたことでしょう、反省会ではそもそも論として、数式の挿入は「関数の挿入」ボタンからダイアログボックスを使ったほうが慣れている人が多いのではという意見がありました。今回はEXCELのみ、4回で少し程度をあげて、ついてきてくれるかが心配でしたが無事終了しました。早くも講師からは次回はもっとうまくやりたいとの決意が聞かれました。

                (記録;ET)
posted by dss at 12:08| Comment(0) | パソコン講習会

2018年09月05日

PCステップアップ講習会(Excelコース)3日目

  日時;平成30年9月2日(日)13時30分から15時30分
  場所;八王子市心身障害者福祉センター 第一会議室
  受講者 ; 6名
  学習内容
    前回の復習
    SUMIF関数〜絶対参照
   データの入力規則  
   住所録の作成  
   Wordを使って住所録の印刷(はがきの宛名)

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 ステップアップ講座EXCELの3日目です。今回は“プリンター”がトラブルになっていましました。講座のまえに、テストがうまくいかず、ドライバーを変えたり、パソコンを変えたり、再起動したり調整しました。その成果あって、本番では何とかうまくいきましたが、1台だけ印刷が出来ませんでした。うまくいかないと受講生の気持ちまで沈むようです。原因は1台のルータにつなぎ過ぎということですが、「古いのでは」との意見もありました。年々性能が良くなっているので交換したほうが良いのかもしれません。無料アプリのWiFiAnlyzerというのがありますが、チャンネルの混み具合の実際がわかるもしれません。

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     (1)             (2)             (3)
今回の講座の始めも 前回の復習からです。 (1)の絶対参照の問題で「SUMIF」で集計します。(2)(3)は入力規則の問題で、電車とバスしか入力することが出来ないようにします。

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      (4)           (5)            (6)
(4)(5)も入力規則の問題。
(6)は実戦的なことで、入力のとき「Enter」を押したとき、カーソルが下に行くか右に行くかの設定です、「ファイル」→「オプション」で設定します。

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     (7)            (8)           (9)
(7)、(8)は住所録作成です。関数を使わなくても出来ますが、今回はエクセルらしくPHONETIC関数、ASC関数、文字列結合、IME機能による郵便番号から住所への変換、を使いながらデータ入力です。
PHONTIC関数・・・ふりがなの文字列をとりだします。
ASC関数・・・半角に変換します。
郵便番号で住所・・・全角で郵便番号を入力→スペースキーで変換します。 
文字の結合 ”A”&“B”と入力するとABになります。

トラブル1.郵便番号を入れても住所に変換しなかった。間違ってスペースキーでなくENTERを押してしまう場合もありますが、辞書の設定をしても変換しない場合があります。一度使ったりすると変換するようになります。バグといっても良いのではないかと思います。

トラブル2. “住所”&“番地”で間があいてしまう。これは余分なスペースキーが入れてしまった。

トラブル3. ASC関数で郵便番号に戻すところで、カタカナの住所が出てくる。住所を郵便番号を使わず普通に入力したのが原因でした。

                     (記録:ET)

posted by dss at 19:41| Comment(0) | パソコン講習会