2018年10月31日

Siri ショートカット対応アプリが少ない〜と嘆く前に!【ショートカットの道標 No.03】


Siriショートカットアプリを利用すれば、障害者の皆さんのラクで確かなくらしを支えることができるとわかると、すぐにでも続々とショートカットを勧めたくなります。
しかし残念ながら2018年の秋時点で、Siri ショートカットに対応しているアプリは、筆者のiPhone/iPad で確認したとことろでは、次に示す通りわずか20点ほどしかありません。
・標準アプリ:SAFARI、カレンダー、ボイスメモ、マップ、ミュージック、メール、メッセージ、メモ、時計、写真、電話、PAGES, NUMBERS, KEYNOTE,
・SNS:FACETIME, LINE, TWITTER
・サードパーティアプリ:GOOGLEニュース、ヤフー天気

iOS12で強化された目玉機能のショートカットを作成するには、前回の第02話で紹介した通り、SiriショートカットとAppショートカットの2系列の方法があります。その第1の系列のSiriショートカットの方法に対応しているアプリは、次の手順で確かめることができます。
設定アプリを開く>サイドメニューの中の「Siriと検索」の見出しを選択>「Siriと検索」のページの中の「ショートカット候補」の見出しの中の「すべてのショートカット」の項目を選択する

読者の中には、対応アプリの少なさにがっかりされた方もおられることでしょう。障害者の皆さんのiPhone/iPad のあるくらしを充実させていくためにも、早急に対応アプリが増えていくのが待たれます。

私たちはショートカット対応アプリが増えるまでの間、手をこまねいて待つわけではありません。障害者支援ボランティアには、限られた対応アプリだけでも、次のような山ほどの作成支援の課題が待ち受けています。(カッコ内はショートカットで使用するアプリ)
・ホームページ訪問(Safari)、メッセージ送信(LINEやMessage)、経路検索(標準マップやGoogle Maps)、日程管理(カレンダーやリマインダー)、お天気確認(Yahoo!天気)、写真コンテンツ編集(写真)、音楽アルバム編集(ミュージック)など

(記:yoton、動作確認はiPad Air2 iOS12.01およびiPhone7 Plus iOS12.01による)
posted by dss at 07:39| Comment(0) | iPhone/iPad

2018年10月30日

iOS12でショートカットを作成する2系列の方法【ショートカットの道標 No.02】


iPhone/iPad 上で、2018年9月に更新されたiOS12で大幅に機能強化されたショートカットを作成するには、次の2系列の手法があります。
第1の系列の手法:直近のiPadの操作履歴をもとに、Siriで動作するショートカットを作成する方法。アップル社の正式な呼び名ではありませんが、このブログの上では便宜的に「Siriショートカット」と呼ぶことにします。
iPhone/iPadのSiriショートカット機能を使えば、あらかじめ追加しておいたフレーズ(:登録語句)を Siri に向かって話しかけるだけで、iPadのさまざまな作業を完了できます。
Siriショートカットは、iPhone/iPad初心者でも作成し利用できるのが特徴です。所属の情報ボランティア障害者支援の会では、利用者の皆さんに、Siriショートカットの作り方と使いかたを伝授するという、新しい活動領域が生まれました。

第2の系列の手法:App Storeから「ショートカット」というアプリを入手して、ショートカットを編集する方法。このブログの上では便宜的に「Appショートカット」と呼ぶことにします。
この方法によれば、複雑な複数の手順をまとめてショートカット化できる上、そのショートカットのアイコンを作成しホーム画面に配置できます。また簡単な手順で、他のiOS機器と共有できます。
Appショートカットを作るには、Siriショートカットに比べるとやや熟練を必要とします。所属の情報ボランティア障害者支援の会では、利用者の皆さんのライフスタイルに根ざしたショートカットを開発し広めるという、新しい取り組みが始まりそうです。

機能強化されたショートカットが登場して1か月も経たないのに、「iOS ショートカットの使い方、作り方」のキーワーでネット検索したり、あるいはYouTubeを検索すると、大量の情報に接することができます。
またアップル社からは、次の公式情報が公開されています。
○アップル社のSiriショートカット公式案内「Siri ショートカットを使う」
○アップル社のショートカット公式マニュアル「ショートカット ユーザガイド」

(記:yoton、動作確認はiPad Air2 iOS12.01およびiPhone7 Plus iOS12.01による)
posted by dss at 09:49| Comment(0) | iPhone/iPad

2018年10月29日

iPhone/iPadを大変身させるショートカット機能【ショートカットの道標 No.01】


この秋(20189月)に配信されたiOS12は、インストールしてすぐの頃、目立った変更がされていないと、ひとりで残念がっていました。ところが数日も経たずに、iOS12で追加されたショートカット機能は、iPhone/iPadを大変身させることに気づきました。

八王子市が毎月2回発行する「広報はちおうじ」は、障害者向けのイベント情報が多数盛り込まれており、市内の障害者の必読誌となっています。市内全世帯に戸別配布されている広報誌ですが、ICT講座を受講された皆さんには、確かな情報入手のために、パソコンやタブレットで閲覧することを勧めています。

通常、電源の入ったiPhone/iPadで八王子市のホームページの中の「広報はちおうじ」のページを開くには、次のとおり4-5手順が必要です。
・ 方法1:ホーム画面の中のWebブラウザアプリの Safariのアイコンを探す> Safariのアイコンをタップする>Safari のお気に入りを開く>「広報はちおうじ」のリンクをタップする
・ 方法2:ホーム画面の中のYahoo! またはGoogle の検索サイトのアイコンを探す>探し当てたYahoo! またはGoogle のアイコンをタップする>検索窓に「広報はちおうじ」と入力する>検索実行を指示する>検索一覧の中の「広報はちおうじ」のリンクをタップする

ところがiOS12で追加されたショートカット機能を利用して、「広報はちおうじを開いて」というフレーズのSiriショートカットを作成すれば、電源の入ったiPhone/iPadに向かって”Hay Siri ! “、”広報はちおうじを開いて!”と呼びかける2手順で、狙いのホームページを開くことができます。なおショートカットは、わずか1-5分の手間をかけるだけで作れます。

これまでホームページを見るのを苦手とされてきた高齢者や手の不自由な方には、たった2手順でホームページを見ることができるようになり、情報に接する機会を増やせると期待されています。
複雑な画面操作が困難な視覚障害の皆さんには、画面操作をせずにフレーズを発話するだけで、貴重な情報源のホームページに接することができます。
Siriに向かって発話するのが困難な聴覚障害の皆さんには、掛け声ではなく、キーボードから短文を入力する方法、あるいは専用のアイコンを画面に配置する方法も用意されています。

このブログでは、所属の情報ボランティア障害者支援の会における、障害者向けiPhone/iPadのショートカット機能との取り組みを、シリーズで報告していく予定です。

(記:yoton、動作確認はiPad Air2 iOS12.01およびiPhone7 Plus iOS12.01による)
posted by dss at 10:38| Comment(0) | iPhone/iPad