2018年11月24日

パソコン講習会視覚コース 4日目

日時:平成30年11月18日(日)13時30分から15時30分

場所:八王子市心身障害者福祉センター 第一会議室

受講者:6名

学習内容

   NetReaderを使ったホームページの閲覧

パソコン講座視覚コースの最終回はネットリーダーを使ったホームページの閲覧です。目標は八王子市のホームページの「広報はちおうじ」を音声で聞くことです。過去にはNHKの「らじる*らじる」も対象でありましたが、今回は「広報はちおうじ」1本に絞りましたが、それでも大変でした。とにかくホームページの閲覧にはストレスがかかるようです。私自身も試してみましたが、もう少し障害者に配慮してある設計にならないだろうかと率直に思います。今日、すべての公共団体は障害者が感ずる社会的バリアに関して取り除くよう合理的配慮が義務化されています。それは平成28年の障害者差別解消法が施行されてからです。八王子市が障害者に配慮して生活用具としてiPadを支給するなどして、大変進んでいるように思いますが、それはアップル社やマイクロソフト社が障害者に配慮したアクセシビリティを開発しているからで、その大元は米国においてはリハビリテイション法508号によって連邦政府機関で使用される機器類は身体障害を持つ人でも利用できるものしか使用してはならない等ときめ細かく指定されているからです。米国の法律によって日本の障害者が救われているわけです.

今回の受講生は弱視の人が多くてスキルは高かったようです。本来タッチタイピングはなるべくキーボードを見ないで練習するほうがトレーニングとしては良いようですが、実際では少しでも見えるのなら、それを利用するのも一方法かと思います。ALTキーTabキー右シフトキーなど有効に使うことを覚えれば一段と進歩するようです。また、動画楽しみたいとか、どこで買物をしたら良いのか、サピエ図書館、点字楽譜など実際の生活や興味があることに率直な意見がありました。この講座では、視覚障害者がどのようにパソコンに接するか、その方法のガイド役となるような講座であります。それには音声でパソコンを操作できること、PCーTalkerや無料ソフトNVDAというソフトがあること、さらに、ヒントを得て、Siriやグーグルホームやアマゾンエコーなどを利用できることを思いついた方も多いのではないでしょうか。皆さんのそれぞれPC環境は違うので個人指導を行う学習会を継続していく必要があります。「4日間のうち2日間は手が疲れ、後の2日間は頭が疲れたでしょう」「しかし“金輪際、キーボードには触れることはないでしょう”と言う感想は聞かれなかったので、まずまずは成功したのでしょう。」との講師の弁がありましが、皆さんのやる気を引き出すのに十分な講座だったと思います。(ET)
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2018年11月17日

パソコン講習会視覚コース 3日目

日時;平成30年11月11日(日)13時30分から15時30分

場所;八王子市心身障害者福祉センター 訓練室

受講者 ; 6名

学習内容

   1.MmMail2の起動と画面の説明

  2.メニューバーによるアプリケーションソフトの操作

  3.MmMail2を使ったメールの送受信。

講習会視覚コースも3日目になりいよいよタッチタイピングの応用編ですが、おそらく2週間も開いてしまって忘れてしまった方も多いのではないでしょうか。講習の場所が会議室から訓練室に変わり、少々まごついた方もいらっしゃいましたが、全員遅刻もなく出席されました。今回はメールソフト使い方です。はじめに出席者全員の自己紹介で声を出して挨拶とメールの経験有り無しの申告をしました。ほとんど人は何らかの形でメールの経験ありましたが、今回のメールソフトMmMailはやはり経験はありません。初めてのソフトなるので講師からの概要の説明と各受講生のパソコンにテストメールを送られました。次に受講生から講師に空メールを送り返します。「次は隣の人にメールを送ってください」と言う具合に、ほとんどの時間をメールのやり取りに費やしました。人によっては余裕の人もいれば、講師の言っていることが良く理解できない人もいました。多少視力のある人もキーボードを見ないで打つことにより実戦的なトレーニングをする人もいてさまざまなことが試されました。

結局のところ最後の感想は程度の差はあるものの「難しい」とのことに尽きるようです。これを整理すると当然ながらキーについての問題が多いです。とくにファンクションキーなどの特殊機能ついてのキーボードが苦手のようです。しかし考え直せばキーについてマスターすれば困難さは大部分克服できるということでしょうか。K講師の言われるように1日3つ、4つと確実に覚えて行けば、一ヶ月でマスターできることでしょう。また、インターネットでタッチタイピングを検索すればいろいろな情報が得られます。

現在使われているキーボードはほとんどがQwerty配列のキーボーですが、この配列はタイプライターの構造上のもので、世界中に広まっていますが今まで慣例で使ってきたこと以外全く根拠ないものです。自分に向いた別のキーボードを探してみるのも一案かもしれません。キーボードの配列を独自に定義したMy Keyboardも不可能ではありません。

最後に講師からいろいろアドバイスがありました。何を言ってもよい家族などにメールの相手になってもらうなど方法、月3回日曜日に行われる無料の学習会。講習終了後入れるメーリングリストが紹介されました。K講師からはホームポジションをとるには親指をスペースキーのせることが肝心とのアドバイスがありました。 (ET)
posted by dss at 06:22| Comment(0) | パソコン講習会

2018年11月02日

日本語の話し言葉に不自由な方に朗報【iOSショートカットの道標 No.05】


聴覚障害者、中途失聴・難聴者、高次脳機能障害などで発話が困難な方、話し言葉が途切れがちな高齢の方、地方出身者でお国訛りが抜けず滑舌に悩んでいる方、日本語を流暢に話せない外国の方など、日本語の話し言葉に不自由されている方々に朗報です。
ネットや入門書のSiriの解説記事を読んで、Siriは”Hay Siri !” と呼びかけて、頼みたいことを話しかけるものだと思い込み、「話し言葉が苦手な自分には、Siriは使えない」と断念する必要はありません。

設定アプリ>一般>アクセシビイリティ>Siri の画面で、「Siriにタイプ入力」をオンにすると、Siriの起動画面で問いかけ文を話しかける代わりに、タイプ入力できます。

Siriショートカットを作成するには、ショートカットの呼びかけ語句(以下、フレーズと言います)の登録が必要です。この際、比較的明瞭な日本語の発話が求められるので、日本語の話し言葉が不安定な方は登録場面だけでも、タイプ入力を利用されるといいでしょう。

作成済みのSiriショートカットを利用するには、登録済みのフレーズの語句を正しく発話する必要があります。Siriは、かなりあいまいな発話でも認識してくれます。それでもうまく認識されない方は、話し言葉に代わってタイプ入力を利用されるといいでしょう。

日本語の話し言葉が達者な方にも、タイプ入力をお勧めするシーンがあります。
周りの騒音が激しくて、Siriへの発話が正しく認識されないような状況では、タイプ入力を利用されるといいでしょう。確実にショートカットを呼び出せます。
電車の車内や病院の待合室などの公共の場所で、Siriへの独り言を遠慮しなければならないような状況でも、タイプ入力によればSiriショートカットを利用できます。

音声入力とタイプ入力を併用してるときに、音声入力をしようとすると戸惑うことがあります。
“Hay Siri !” と呼びかけてSiri を起動したときは問題ありません。すぐに問いかけ文の音声入力を促す画面が表示されます。
しかしホームボタンやアシスティブタッチボタンの操作でSiri を起動すると、「Siriにタイプ入力」の入力窓付きのSiri画面が表示されて、音声入力はできません。そこで音声入力するには、もう一度“Hay Siri !” と呼びかけて、音声入力用のSiri画面を表示させる手順が必要です。


(記:yoton、動作確認はiPad Air2 iOS12.01およびiPhone7 Plus iOS12.01による)
posted by dss at 09:28| Comment(0) | iPhone/iPad