日時:平成30年11月18日(日)13時30分から15時30分
場所:八王子市心身障害者福祉センター 第一会議室
受講者:6名
学習内容
NetReaderを使ったホームページの閲覧
パソコン講座視覚コースの最終回はネットリーダーを使ったホームページの閲覧です。目標は八王子市のホームページの「広報はちおうじ」を音声で聞くことです。過去にはNHKの「らじる*らじる」も対象でありましたが、今回は「広報はちおうじ」1本に絞りましたが、それでも大変でした。とにかくホームページの閲覧にはストレスがかかるようです。私自身も試してみましたが、もう少し障害者に配慮してある設計にならないだろうかと率直に思います。今日、すべての公共団体は障害者が感ずる社会的バリアに関して取り除くよう合理的配慮が義務化されています。それは平成28年の障害者差別解消法が施行されてからです。八王子市が障害者に配慮して生活用具としてiPadを支給するなどして、大変進んでいるように思いますが、それはアップル社やマイクロソフト社が障害者に配慮したアクセシビリティを開発しているからで、その大元は米国においてはリハビリテイション法508号によって連邦政府機関で使用される機器類は身体障害を持つ人でも利用できるものしか使用してはならない等ときめ細かく指定されているからです。米国の法律によって日本の障害者が救われているわけです.
今回の受講生は弱視の人が多くてスキルは高かったようです。本来タッチタイピングはなるべくキーボードを見ないで練習するほうがトレーニングとしては良いようですが、実際では少しでも見えるのなら、それを利用するのも一方法かと思います。ALTキーTabキー右シフトキーなど有効に使うことを覚えれば一段と進歩するようです。また、動画楽しみたいとか、どこで買物をしたら良いのか、サピエ図書館、点字楽譜など実際の生活や興味があることに率直な意見がありました。この講座では、視覚障害者がどのようにパソコンに接するか、その方法のガイド役となるような講座であります。それには音声でパソコンを操作できること、PCーTalkerや無料ソフトNVDAというソフトがあること、さらに、ヒントを得て、Siriやグーグルホームやアマゾンエコーなどを利用できることを思いついた方も多いのではないでしょうか。皆さんのそれぞれPC環境は違うので個人指導を行う学習会を継続していく必要があります。「4日間のうち2日間は手が疲れ、後の2日間は頭が疲れたでしょう」「しかし“金輪際、キーボードには触れることはないでしょう”と言う感想は聞かれなかったので、まずまずは成功したのでしょう。」との講師の弁がありましが、皆さんのやる気を引き出すのに十分な講座だったと思います。(ET)