2020年03月08日

視覚障害者の皆さん、Seeing AI(シィーイング、エーアイ)がSiriで簡単に使えますよ

視覚障害者の目の代わりをしてくれるアプリSeeingAI(無料)が、2019年12月に日本語対応となり使いやすくなりました。

でも、初心者にとっては、アプリを探して起動してからチャンネル(短いテキストやドキュメントなど)に移動して、読み上げてくれる音声を聞くまでの操作は、中々大変です。

ところが、このアプリにはSiriを使って声だけで簡単に使える機能が付いています。

この設定をすれば、Siriに「これ読んで」と話しかけてiPhoneやiPadのカメラをかざすだけで、短いテキストを読んでくれるので簡単に使えます。


それでは、その設定方法を説明します。

iPhoneやiPadはVoiceOverを使っている状態での設定です。

1.Siriに「SeeingAIを開いて」と話しかけると、アプリが開きます。

2.「メニュー、ボタン」と読み上げたら、ダブルタップで開きます。

3.メニューが開いて、「戻るボタン」と読み上げたら、右スワイプで「設定、ボタン」に移動して、ダブルタップで開きます。

4.設定が開いて、「通貨、ボタン」と読み上げたら、1回右スワイプすると「Siriショートカットの構成、ボタン」と読み上げるので、ダブルタップで開きます。

5.「Siriのショートカットで使用するアクティビティを選択します。見出し」と読み上げたら、1回右スワイプして「短いテキストを認識する」に移動して、ダブルタップすると「キャンセル、ボタン」と読み上げて、「ショートカットを編集」の画面が出ます。

6.右スワイプをして、「短いテキストを編集する、テキストフィールド」と読み上げたら、ダブルタップして書いてある文字を全て削除して「これ読んで」と入力します。(Siriに話しかける言葉なので簡単で忘れないものが良いでしょう。)

7.右スワイプで「Siriに追加、ボタン」に移動して、ダブルタップすると設定されて、前の⒌の画面に戻ります。


これで「短いテキスト」をSiriに呼び出してもらう設定が出来ました。


続いて便利な、書類を読み上げる「ドキュメント」、お金を識別する「紙幣」、色を識別する「色」、明るさを識別する「ライト」の設定をします。

8.⒌の画面に戻ったら、右スワイプで「ドキュメントを認識する」に移動して、ダブルタップします。

9.右スワイプをして、「ドキュメントを編集する、テキストフィールド」と読み上げたら、ダブルタップして書いてある文字を全て削除して「この書類は」と入力します。

10.右スワイプで「Siriに追加、ボタン」に移動して、ダブルタップすると設定されます。

11.続いて、8から10の操作で「紙幣を編集する、テキストフィールド」を「このお金は」に書き替えます。

12.「色を編集する、テキストフィールド」を「この色は」に書き替えます。

13.「ライトを編集する、テキストフィールド」を「明るさは」に書き替えます。


これで便利に使えるチャンネルの設定できました。

他にも「製品」、「人物」、「シーン」など有りますが、認識率が低いので、まだ使えません。


使い方は、調べたいものの上にカメラを置いて、Siriに「これ読んで」とか「このお金は」と話しかけて、ユックリとカメラを離してゆくと読み上げてくれます。


書類を読んでもらう時は、用紙の真ん中にカメラを置いて、Siriに「この書類は」と話しかけてユックリとカメラを離してゆくと、「端が表示されていません。」とアプリが教えてくれますので、更に離してゆくと、「そのまま」と言ったところで止めると「処理中」と言って読み取りが始まります。(用紙を色の濃いものの上におくと認識されやすくなります。)

読み取りが終わると、「戻るボタン」と読み上げるので、右スワイプをすると文節ごとに読み上げてくれます。連続読みをする時は、左下端に「再生」のボタンがありますのでダブルタップすると連続読みができます。途中で止める時はもう一度ダブルタップで止まります。

段組みされた文章や枠に囲まれた文章、表などの文字はうまく認識されません。

もう一度やり直したい時は、最初からSiriに話しかけた方が簡単です。


日本語の認識率はまだまだですが、視覚障害者の目の代わりをしてくれるアプリとして、簡単、便利に使ってみて下さい。

tkoj
posted by dss at 08:41| Comment(0) | 視覚障害関係

2020年03月02日

新型コロナウィルスの感染拡大防止による3月の学習会、iPad講習会の中止について

お久しぶりです。気ままです。
dssのHPにはもうすでに掲載されていますが、3月の学習会、iPad講習会が中止になりました。
ブログのほうにも投稿しておいたほうが良いのかなと思い、投稿します。

中止理由は、
新型コロナウィルスが猛威を振るっているためです。

いろいろなイベントや人の集まる施設が中止、閉鎖になっています。

新型コロナウィルスは非常に騒がれてはいますが、致死率は、地域や年齢、基礎疾患などにもよるらしいのですが、数パーセント程度とされています。

確かに新しいウィルスですので、怖いとは思いますが、情報収集に努め、予防をきちんとしていれば大事に至ることはそう多くないと思います。

皆さんパニックにならず、人混みを避け、手洗いうがいを心掛けるようにしましょう。
それでは。
posted by dss at 15:09| Comment(0) | フリートーク

2020年02月27日

iPadステップアップ講習会(1日目)

お久しぶりでございます。今回の報告はTUNAがさせて戴きます。
何だか大変な状況ですねぇ、えぇ、新型コロナウイルスのことです。
今回の講座は5名の方の申し込みがあったのですが、感染が気になるとのことで2名の方が取り止めされ、更に体調不良で1名お休みされましたので、受講者2名(+お休みされた方のお母さま)と少し寂しい状況になりました。
何はともあれ、第1日目の報告をさせて戴きましょう。

日 時:2020年2月23日(日)13時30分から15時30分
場 所:八王子市心身障害者福祉センター第一会議室
参加者:2名

<学習内容>
・実習用iPadの設定の確認
・講習会進行内容関連事項のアンケート
・iWorkで実用文書の作成
 (委員会開催案内と開催報告書の作成)

     s-02.jpg     s-03.jpg
今迄の初心者講座ではiPadでどんなことができるかが主体の言わばご案内講座でしたが、今回はステップアップして実用文書作成が主となります。
受講者の中にはご自分のiPadを使われる方もいらっしゃいますので、講座に入る前に設定状況の確認をしました。
更に今回はWindowsでのWord、Excel、PowerPointに相当するPages、Nunbers、
Keynoteを使いますので、これらについてもアンケートでお聞きしました。

     s-04.jpg     s-07.jpg
パソコンでWordやExcelを使われていても、iPadでそういう作業をされる方は少ないようです。
でもそれほど凝ったものを作らない限り、iPadだけでもかなり実用的のものを作ることができると知って戴くことが今回の眼目です。

     s-11.jpg     s-12.jpg
講義が始まりました。
文章入力は時間が掛かりますので、予めテキストのベタ打ちファイルが準備されており、この文書の体裁を整えていくという学習方法です。
原稿が講師から受講者へAirDrop経由で配信され、作成準備が整いました。
iPadのマルチタスク機能を使い、メモアプリの原稿をPagesにコピペし、「なんでも同好会 第1回委員会の開催案内」を作成します。

     s-13.jpg     s-14.jpg
フォントやフォントサイズの変更、右寄せ・左寄せ、中央揃え、箇条書きリスト、インデントの調整等々を行います。
WindowsのWordで慣れているこれらの機能も、iPadでは少し様子が違います。
隣のサポーターがその場所を丁寧に示し、文書作成は順調に進みました。

     s-16.jpg     s-18.jpg
案内状が終ると、次はこの委員会の開催報告の作成に移ります。
大体の操作が判った受講者は全体的に少し静かになり、熱心に文書作成に取り組まれました。
こういう報告書のモデルはビジネス文書で、公官庁の文書が基本になります。
更にこれを歴史的に考察すると古くは内務省の文書取扱規定であり、当時の欧米文化を日本様式に取り入れたもの、更に遡ると巻紙の文書になるそうです。
そこまでは考えなかったなぁ!
iPadの講座が歴史の勉強になるとは、この講師の講義は奥が深い!!
第1日目の講座は文字のみの使用で終わりましたが、次回は画像や図形を取り込んだ文書作成になります。
更に表やグラフ、計算式の挿入、プレゼンテーション資料作成と続き、広範囲の講義が予定されています。
乞う、ご期待!!
              記録 : TUNA

追記;
新型コロナウイルスの影響が益々大きくなってきました。
報告書を書いている所に、2回以降の講座中止の連絡が入って参りました。
申し訳ございませんが、今回の報告は第1回のみになってしまいました。
事情ご理解のほどお願い申し上げます。
posted by dss at 19:19| Comment(0) | パソコン講習会